セクハラ判例 勝訴判決例 vol.1
セクハラ裁判の判例を集めました!(被害者が勝訴したもの)
- 1 セクハラをされて、退職せざるを得なくなった
- 2 性的な噂や悪評を流され、職場にいられなくなった
- 3 医療行為中に、さわられた(ドクターハラスメント)
- 4 無理やり局部を触らされた
- 5 眠っている間に強引に性行為をされた
セクシャルハラスメント(セクハラ)は、その問題を公にすることが、なかなかできないまま、泣き寝入りしてしまったり、被害者が心身障害になってしまうことがあります。このページでは、セクハラ被害を受けて勝訴した方の裁判例・認められた慰謝料額を紹介します。
1 セクハラをされて退職せざるえなくなった
判決日
平・2・12・20 静岡地裁
被告(セクハラした人)
ホテル男性課長
原告(セクハラされた人)
女性従業員
請求額
599万円(慰謝料500万円、弁護士費用99万円
事件概要
勤務終了後食事に誘われ、食後、車中で「モーテルに行こうよ。裸を見せてよ」と誘い、断ると脅迫しキスを繰り返した。原告は精神的打撃を受け、退職せざるを得なくなった
裁判で認められた額
110万円(慰謝料100万円、弁護士費用10万円)
2 性的な噂や悪評を流され、職場にいられなくなった
判決日
平4・4・16
福岡地裁
被告(セクハラした人)
編集長
原告(セクハラされた人)
女性編集者
請求額
367万円(慰謝料300万円、弁護士費用67万円
事件概要
職場や取引先に私生活上の性的な噂や悪評を流し続け、被害者の評価を低下させ職場に居づらくさせた。
裁判で認められた額
165万円(慰謝料150万円、弁護士費用15万円)
使用者責任あり
3 医療行為中に、さわられた(ドクターハラスメント)
判決日
平7・5・16
東京地裁
被告(セクハラした人)
レントゲン技師
原告(セクハラされた人)
患者
請求額
慰謝料弁護士費用込
1000万円
事件概要
病院内で、医療行為者が手や足に麻痺があり抵抗不可能な身体障害患者に対して胸や直接性器に触るなどの猥褻行為を行った。
※医者による患者へのドクハラ(ドクターハラスメント)
裁判で認められた額
300万円
使用者責任あり
4 無理やり局部を触らされた
判決日
平8・4・15
東京八王子支部
被告(セクハラした人)
小学校校長
原告(セクハラされた人)
小学校教師
請求額
慰謝料300万円
事件概要
懇親会の後、路上で自分の性器を露出し、原告の手をつかんで無理矢理性器にこすりつけた
裁判で認められた額
慰謝料50万円
5 眠っている間に強引に性行為をされた
判決日
平・9・1・31
東京地裁
被告(セクハラした人)
派遣会社の従業員
原告(セクハラされた人)
派遣会社の女性
請求額
慰謝料300万円、治療費・逸失利益30万円
事件概要
歓迎会において、原告が酔い、被告が自宅まで送る途中、タクシー内で帰りたくないと言ったためホテルに泊まり、カラオケを歌ったりしていたが、原告は服を着たまま眠ってしまった。被告は服を脱がせようとし、これに抵抗すると暴力を振るって強引に性行為に及んだ。
裁判で認められた額
慰謝料200万円、逸失利益9万4,500円)
だが4分の1を過失相殺し、158万円の支払